西城秀樹さんに捧ぐ~宝塚歌劇団星組公演「ANOTHER WORLD」&「Killer Rouge」
宝塚歌劇団星組公演「ANOTHER WORLD」&「Killer Rouge」を観にいってまいりました。5月17日の15時公演です。
「ANOTHER WORLD」は落語ミュージカルと銘打たれれ、ほぼ100パーセントコメディです。ネタバレするとこれから観る方の楽しみが半減するのでしません。ただ、大劇場がこれほど笑いに包まれた公演は無かったと思います。
コメディといえば、昨年の宙組の「王妃の館」も面白かったのですが、「王妃の館」がトップスターや二番手三番手メンバーの個性も含めた「間」を楽しめるゆったりとしたハートフルコメディだとするならば、「ANOTHER WORLD」は当社比3倍速再生のスピーディなコメディでした。
「Killer Rouge」は、まずは観劇するまでの話。。。。。
この「Killer Rouge」は今年10月の台湾公演の演目で、日本だけでなくアジア圏のヒット曲も散りばめられた歌謡ショーとなっています。フィナーレでは星組二番手スターの礼真琴さんが歌う西城秀樹さんの「情熱の嵐」、専科の華形ひかるさんが歌う西城秀樹さんの「炎」などが配置されています。事前にスカイステージで見たのですが、特に「情熱の嵐」では、西城秀樹さんの歌うバージョンでは「ヒデキ!」と掛け声がかかるところを「マコト!」にするんじゃないかと思うくらいの仕上がりと盛り上がりとなっていました。
さて当日。
5月17日、夙川で昼食中に西城秀樹さんの訃報が飛び込んできまして、何とも複雑な気分で宝塚大劇場に向かいました。「Killer Rouge」のフィナーレに差し掛かるまでは、いつもの宝塚大劇場の空気だったのですが、フィナーレが始まり「情熱の嵐」がかかると、観客やタカラジェンヌの西城秀樹さんの思い出や西城秀樹さんの歌を聞いたときの自分自身の思い出をかみ締めるような雰囲気となり、掛け声などもかける考えも浮かばない程にしみじみと聞き入りました。この雰囲気で素晴らしい歌を歌える礼真琴さんにも心打たれました。
宝塚歌劇では過去にいくつか忘れられない事がありました。
星組OGの皆さんご観劇で礼真琴さんがガッチガチになった公演とか、雪組の「るろうに剣心」の2月11日11時公演で、武田観柳役の彩凪さんの急病で真那春人さんが急遽代役に立たれ、観客が祈るような気持ちで観劇し、パレードで割れんばかりの大拍手が送られた事などの経験をしましたが、宝塚以外の事で宝塚大劇場が独特の空気になったのは初めてでした。舞台は生きているんだなぁと実感しました。
投稿者プロフィール
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模型工房M代表。
模型好き。カメラ好き。宝塚歌劇好き。
各模型雑誌で掲載多数。
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