宝塚歌劇団 宙組公演 神々の土地 クラシカルビジュー 朝夏まなとを中心に

宙組トップスター 朝夏まなとの退団公演を観にいってまいりました。
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2017/kamigaminotochi/index.html
宝塚歌劇に親しむようになったのは、妻とお付き合いしてからですが、この朝夏まなとには私も妻も大変思い入れがあるトップスターでした。宝塚歌劇では「トップスターはこういう風にしてなるんだ」と初めて実感した方でもありました。
今回の宙組公演ではいろいろな大人の事情で娘役トップが不在という異例の事態ではありましたが、朝夏まなと率いる宙組の魅力、そして何より研ぎ澄まされた朝夏まなとの魅力を存分に楽しむ事ができました。
模型的な観点でも朝夏まなとの演技やダンスは実は参考になる部分が非常に多く、朝夏まなとのダンスからは得るものが大きかったです。特に指先や脚先の使い方は「感嘆」としか言いようの無い印象でした。
朝夏まなとは早くから花組の若手有望株として頭角を現しました。花組所属時代の2011年には東日本大震災直後の東京公演にも参加し「エンタメとは何なのか?ミュージカルとは何なのか?宝塚歌劇とは何なのか?」という極めて難しい問いを突きつけられました。花組時代、華も実力もありながら突き抜けたものが無かったと感じていた方が多かったようですが、その後宙組へ異動し名実ともにスターに駆け上がりました。宙組では水を得た魚のようにその才能を遺憾なく発揮し一気に開花しました。
今回の公演のお芝居は上田久美子さんの脚本です。上田久美子さんは朝夏まなと主演の名作「翼ある人びと」や他の組ですが「星逢一夜」の脚本演出を手がけています。今回も見事な人物描写でロシアの大地を描いてくれました。主人公朝夏まなと演じるドミトリーと「実質娘役トップスター」の伶美 うらら 演じるイリナや「怪演」のラスプーチンを中心に「ロシアの大地」を見事に描き出していました。人が大地を描くというのも変な感想なんですが、大地を描き出していたように思います。
ショーでは、きらびやかな宝塚のステージで始まりますが、中盤以降はどんどんシンプルになってゆき、シンプルの極致というべき黒燕尾服に全てが収斂し、全てが研ぎ澄まされていきます。「翼ある人びと」で奇しくも朝夏まなと演じるブラームスが「ベートーヴェン」に関して「あるべきものが全部あって無駄なものがないところ!」と話しますが、まさに無駄ともいえるものを全てそぎ落として研ぎ澄まされたステージになっていたと思います。
ショーの選曲は「恐らく」芝居のロシアの話を大きく意識したもので、ホルストの「惑星」(木星だけではないです)を中心にしつつ、チャイコフスキーの交響曲第6番悲愴が取り上げられていますが、何より「あっ」と思ったのがリムスキーコルサコフの「シェエラザード」が取り上げられていた事です。シェエラザードはペルシャ・アラビア方面でのお話の「千夜一夜物語」(アラビアンナイト)をベースにした交響組曲で、お芝居のラストとリンクする構成になっています。お芝居のラストからアラビアンナイトの世界を得て、交響曲第6番で人生を振り返りつつ、惑星を輝かせる太陽になるという構成と私は捕えました。この感想はあくまで私の感想ですが、選曲面でのうんちくという事で(笑)

投稿者プロフィール

maido
模型工房M代表。
模型好き。カメラ好き。宝塚歌劇好き。
各模型雑誌で掲載多数。
艦船模型、飛行機模型、AFV模型などプラモデル全般の制作代行も承っております。

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