ソニー 50㎜F1.4GM 軽くて写りの良い標準レンズ

5月上旬にすでに購入して実戦投入していたレンズをご紹介します。

ソニー 50㎜F1.4 GM

ソニー 50㎜F1.4 GM パッケージ

Gレンズは一本もないのに、いきなりGマスターを買ってしまいました(笑)

50㎜の単焦点は以前からどうしても必要だと思っていたのですが

アルパ用ケルン製 マクロスイタ― 50㎜F1.8 を試す

もう数か月前になりますが、友人からアルパのマクロスイタ―を借りる事ができました。 素晴らしいレンズ! マクロスイタ―は、アルパ用のレンズで、 ・標準レンズ ・アポク…

このレンズを試してから、高品質な50㎜は必要になりました。完成品撮影用です。本当は50㎜マクロでオートフォーカスも早くて写りもよくて明るいレンズが最高なのですが、そんなレンズないわけで(笑)

50㎜プラナー、55㎜ゾナー、F2.5のGレンズも検討はしたのですが、決め手がなく、さりとて50㎜F1.2GMはかなり高価(30万円弱)である上に、重い。と思っていたらシグマとソニーから同時期に50㎜F1.4が発売されたではないですか

シグマの50㎜F1.4とソニー50㎜F1.4は正直かなり悩みました。あちこちでレビューが上がってますが、画質に関しては甲乙つけがたい。私も両方試しましたが、明らかにどちらが優れているというわけではなさそうです。

50mmF1.4 でシグマとソニーの違い

1 重量、特に重量バランス

2 最短撮影距離(最大撮影倍率)

3 価格

重量

重量はシグマも現代の50㎜F1.4クラスとしては相当に軽い660gですが、ソニーはさらに軽い516g。更にあまり触れられていないのですが、全長がシグマが115㎜に対しソニーは96㎜とかなり違います。最大径は実はソニーの方がちょっとだけ太いのです。

このため、持った時の印象がかなり違います。ただし、断っておきますが、シグマの50㎜F1.4DGDN Artも同クラスのレンズの中ではかなり軽いほうです。ソニーの50㎜F1.4GMがちょっと異次元の軽さという印象です。

最短撮影距離

シグマは45㎝、ソニーはAFで41㎝、MFで38cm、最大撮影倍率はシグマは0.14倍、ソニーはAF0.16倍。MF0.18倍。45㎝と41㎝はわずか4㎝ともいえるのですが、模型撮影などでは45㎝と41㎝ではかなり違います。

価格

シグマはおおむね12万位から、ソニーは17万位からです。この差を大きいと思うかです。参考までにソニーストアで3年ワイド保証を無料でつけられるクーポンをお持ちなら、シグマの50㎜F1.4を落下保証つきの3年保証で買うのと差は縮まると思います。

私の主たる使用方法

私の主たる使用方法は完成品模型撮影です。製作中やパーツ撮影は主としてタムロンのズームレンズ2本とマクロレンズを使用しています。もちろん完成品撮影でもタムロンも使いますけどね。

α7Ⅳにコマンダーを装着しての多灯フラッシュで、最近は原則三脚は使いません。シャッタースピードをシンクロ速度一杯に上げて手持ちが基本です。

となるとソニーの優位があるんですよね、手持ちなら軽いほうが良いし最短撮影距離も1センチでも短いほうが良い。

逆に言うと、この2つが必要ないならシグマの方が5万安いということになります。タムロンのズームレンズを使っている私にはフィルター径が67㎜なのもうれしいポイントです。

前置きが長くなりましたが

ソニー 50㎜F1.4GMを購入

ソニー 50㎜F1.4 GM 外観
ソニー 50㎜F1.4 GM 外観

とにかく軽いです。キャノン、ニコン、パナソニックの50㎜F1.2~F1.4クラスに比べるとほんとに軽い。

試写

ソニー 50㎜F1.4 GM 撮影テスト
α7Ⅳ 50㎜F1.4GM F1.4開放

ボケも綺麗で申し分ありません、解像力も素晴らしいです。タムロンの28‐75F2.8G2も十分綺麗だと思っていたのですが、単焦点はやっぱ違うなと。

ソニー 50㎜F1.4 GM 撮影テスト
α7Ⅳ 50㎜F1.4GM F2

口径食はF2まで絞るとほぼ目立たなくなります。前ボケもうるさくありません。

ソニー 50㎜F1.4 GM 撮影テスト
α7Ⅳ 50㎜F1.4GM F5.6

おそらくこのレンズの最高解像性能はこのあたりの絞りで、逆光だろうがなんだろうが素晴らしい写りになります。

ソニー 50㎜F1.4 GM 撮影テスト
α7Ⅳ 50㎜F1.4GM F1.4

意図的に嫌らしい被写体と構図にしたのですが、全く問題ないと感じます

ソニー 50㎜F1.4 GM 撮影テスト
α7Ⅳ 50mmF1.4GM F1.4

F1.4ともなるとこういう背景を切り離しにくい場所でも、背景を切り離すことができますね

ソニー 50㎜F1.4 GM 撮影テスト

模型撮影でのF16

小絞り(F値を大きくする)と、どうしても回折現象でシャープネスが失われるのですが、このレンズはもともとのシャープネスが恐ろしく高いのかα7ⅣではF16まで絞っても目立つ画質低下を見つけられないんですね

ソニー 50㎜F1.4 GM 撮影テスト
α7Ⅳ 50㎜F1.4GM F16

F16よりさらに絞るとさすがに少し甘くなりますが、それでも大きな問題にはならないでしょう。

α7Ⅳ 50㎜F1.4GM F11

車体中心位にピントを持ってきています。履帯(キャタピラ)のボケ具合を見ると前ボケも後ボケも実に自然だと思います

参考までに50mmF1.2との比較

ソニーストアで50㎜F1.2も試写させてもらったので、紹介しておきます

ソニー 50㎜F1.4 GM 撮影テスト
α7Ⅳ 50㎜F1.4GM F1.4
ソニー 50㎜F1.4 GM 撮影テスト
α7Ⅳ 50㎜F1.2GM F1.2

うーん、まあそりゃ被写界深度の違いは判りますが、違いがあるかといわれると?少なくともα7Ⅳで違いを見つけようと思ったらチャートなどを撮影しないとおそらくわからないと思います。ただ、F1.2を持っている人が手放してまでF1.4にするかと言われると、軽さを求めるのでなければF1.2のままでよいのでは?と思います。

結論 ソニーEマウント 50㎜F1.4~F1.2クラスのおすすめ

正直今回登場した3本のレンズはどれも素晴らしいです。

軽くて写りが良くて寄れるレンズがよければ  ソニー50mmF1.4GM

少し重くてソニーより寄れないけれど安価なのがよければ シグマ 50㎜F1.4DGDN Art

重かろうが高価だろうがマイナス面を一つでも減らしたいなら ソニー 50㎜F1.2GM

投稿者プロフィール

maido
maido
模型工房M代表。
模型好き。カメラ好き。宝塚歌劇好き。
各模型雑誌で掲載多数。
艦船模型、飛行機模型、AFV模型などプラモデル全般の制作代行も承っております。製作代行のご案内ページは現在製作中です(2024年4月1日)

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