世界は被害者で満ちている~ウクライナ戦争は世界をどう変えたか

豊島晋作 ウクライナ戦争は世界をどう変えたか
ベストセラーの本ですね。各国の論理に着目して書かれています。台湾有事まで踏み込んで解説してあるので、是非お読みください。おすすめです。
さて、この本と並行してオーディブルで聞いていたのが
毀誉褒貶の激しい本です。個人的にはそこまで問題となるような箇所はないと感じました。
滋賀県人としては明治維新万歳!、桜田門外の変に関しては水戸藩士万歳!な本だと嫌になるのですが、この本はそこまでではありません。
被害者意識の強調は世界のスタンダードかもしれないが疑問
さて、ウクライナ戦争は世界をどう変えたかの序文で
世界は被害者で溢れていて、広大な被害者意識の連鎖でつながっている
ウクライナ戦争は世界をどう変えたか
と書かれています。どの国も自分は被害者だと思っているという、世界のスタンダードを示しています。
この観点では日本国紀は世界のスタンダードなのかもしれませんが、果たしてそれで良いのか?とは思いました。特に現代史で被害者意識の強調は顕著な傾向です。
例えば、日本に対して無差別爆撃云々という話がありますが、それを書くなら少なくとも日本海軍航空隊の重慶爆撃(実質無差別爆撃)には触れるのはフェアではないでしょうか。
多くの国が被害者でもあり加害者でもあるという二面性を持つ
ウクライナ戦争は世界をどう変えたか
という視点が必要なのではないでしょうか。確かに戦後日本の日本は加害者だという論調に対するカウンターとしては良いのかもしれませんが、通史は日本国紀だけしか読んだことがないというのは、ちょっと怖い気がします。
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