宝塚歌劇団会見に関して

2023年11月14日、宝塚歌劇団の会見が行われました。

私はとにかく言いようのない無力感を覚えました。

もともと凰稀かなめさん、朝夏まなとさん時代の宙組が大好きだったので、今回の会見は残念でなりません。

私は途中で聞くのをやめました

私はちょうど掃除していたので会見を音だけで聞いていたのですが、例のヘアアイロンのくだりで

「よくあること」なので記録していない

それ以降は聞くのをやめました。あまりにもバカバカしい。

「劇団側」の報告書の「第一弾」だし

まず、お断りしておきたいのですが、

今回の宝塚歌劇団の報告書は遺族側代理人が指摘されている通り、阪急電鉄が「顧問弁護士ではない」という意味での「外部弁護士」に調査を依頼しただけです。

第三者委員会でもなければ、どのような調査がなされていたのかという公表すらない報告書だという点では、「こんなもんでしょう」と思う部分もあります。

こういう「体」の報告書が腐るほどあるのはみなさんご存じのとおり、いじめ然り、パワハラ然り。

こんな調査で、現役宝塚歌劇団員や宝塚歌劇団に不利な証言をする人なんかいませんよ。

もう一回調査位言えなかったのか

今回、宝塚側にはせめて

「今回こういう調査報告書が提出されたのですが、先日のご遺族の意向や主張と異なる部分が多く、調査方法にも不備があったので、日本弁護士会などと協議の上第三者委員会を設置します」

位は言えなかったのかと。

だってヒアリング内容が阪急や上級生に流れないという確証がない

ヒアリング内容によっては、誰がこういうことを言っているとかわかるんですよ。不利な情報が歌劇団＝阪急や上級生に流れないという確証もなにもないのですよ。阪急や上級生から報復や懲罰的人事が行われる事もあるんですよ、そんな調査で本当の事を話す人なんかいませんよ。個人事業主扱いだとしても、相手が優越的な地位を持っているなら言えなくて当たり前でしょう。

挙句の果てには、「会見後」の質問で、

ヒアリング拒否の人がいたと。ご容赦くださいと。

報告書を出すときに「最初に」言うべき話ですよね。そもそも、どういう条件でどういうヒアリングをしたかとか全くわからないわけですよ。

極端なことを書きますよ

弁護士一人、聞き取られる劇団員、劇団職員、組長、録画録音なし又はあっても聞き取られる劇団員にその場でコピー配布なし

で、誰が本当のことを話しますか。人間の心はそこまで強くないですよ。

カメラ好きな私なので書きますけど、SDカード二枚に同時録画できる機材をレンタルして録画済みのＳＤカード一枚を聞きとられる方にその場で渡せばいいじゃないですか、改ざんの危険は限りなく減りますよ。

むしろ録音とかないほうが良いのかもですが、その辺りはよくわかりません。

それに証言だけではなく

全員のスマホを提出してもらってデジタルデータを復元

位は最低しないと話にならないですよ。

それに宝塚では加害者も被害者かもしれない

そして、宝塚でパワハラなどの被害があったと「仮に」あったとしましょう。それが宝塚の体質であるならば、加害者はおそらく以前は被害者である可能性が高い、ではその加害者へ加害を加えた人は？となり、際限がなくなる可能性もあります。しかし、亡くなった方がいる以上はそのままであるわけにはいかないでしょう。

軽々には言えないが

ご遺族が謝罪を求めておられるので軽々には言えないとお断りしたうえで。

ある程度の免責的な事、例えば刑事告訴はしない、その時に話したことは刑事事件の証拠には採用しない、謝罪や補償は民事のみで行う。

という条件のもとで、本当のことを話してもらう。位まで踏み込む必要があると思います。

決定的な違和感

ただし、今回の会見は宝塚歌劇団側の責任を認めて、現役劇団員の責任にしなかったので

現役劇団員をマスコミや世間の攻撃から守りたい

という点では理解できる部分もあります。

逆なら最悪ですよね。

いじめたりパワハラした劇団員のみにおしつけて、劇団は知りませんでした

でも、今回の会見はどうにもこうにも違和感がぬぐえず、阪急側の態度も腑に落ちないので、いろいろ考えていたのですが、たぶんこれかなという推測を思いつきました

亡くなった時は宝塚歌劇団の劇団員ではなかったのですか？

今回の宝塚歌劇団の会見で、徹底的に違和感だったのが

「故人」

なのですよ。

おそらく外部弁護士の言葉をそのまま使用したのでしょうけれど、

「亡くなった時も、場合によっては今も宝塚歌劇団現役劇団員なのですよ」

その劇団員を劇団は守ろうとしないのですか？

これは考えたくないことだけれど

この考えに至った時

現役劇団員をマスコミや世間の攻撃から守りたい

が、

本当なのか？

という恐ろしい考えに至りました。これ以上は書きたくないですが・・・・

他にも多数の疑問点

他にも多数の疑問点があります、SNSや他のHPでもいろいろ書かれているので、たくさんは書きませんが

「宙組には問題がなかった」

というのは、本当に現場を見ていたのですか？

2016年宙組エリザベートの時80名を超えていた宙組が現在67名（長期休演と亡くなった人を除くと65名）、二割近く減った今の宙組がおかしいと思わないのですか。参考までにほかの組は80名から76名ですよ。

他にも変な退団が他組に比して多かったと私は感じています。

志摩スペイン村村長を見て声が詰まった

実は全然関係ない所で宝塚歌劇団への不満が出たことがあります。

先日志摩スペイン村に行きまして、偶然にも志摩スペイン村村長（社長）と二言三言話すことができましてね。

なぜ宝塚歌劇団の上層部は実態を知らないのだと、自ら劇団内やお客様の中に入っていかないのだと。ちったあ、志摩スペイン村を見習えよと。