The Journey Home ~片渕須直監督脚本のエースコンバット5から

ロシアのウクライナ侵略が始まって既に一か月以上が経ちました

侵略当初「キエフの亡霊」又は「キエフの幽霊」という戦闘機が話題になったのをご存知でしょうか?

https://news.yahoo.co.jp/articles/4ef13467eff6b3623a8e840f633dfe5d0ab8f037

既に「キエフの亡霊」はゲーム画面を利用したフェイクであるとわかっています。

ラーズグリーズの亡霊

私は「キエフの亡霊」と聞いて、エースコンバット5を思いだしました。この中で「ラーズグリーズの亡霊」が出てくるのです。

これを作ったのも、当然「キエフの亡霊」と聞いてラーズグリーズを思いだしたからです。

見事な反戦ストーリー 片渕須直脚本のエースコンバット5

フライトシューティングという敵の戦闘機などを撃ち落とすゲームなので、戦争賛美的なイメージを持たれるかもしれませんが、このゲームは見事に反戦のメッセージが込められています。

このゲームは「この世界の片隅に」の片渕須直監督が全体の脚本を担当しています。

私が思う大体のストーリーはこういう感じです。

憎しみを駆り立てた者たちにより戦争が起こった。大事な友を失い、祖国からも追われる事になった。でも、助けてくれる人がいた。敵だらけの中、平和を取り戻すために飛ぶ私の周りには、いつしか想いを共にする人が集まり、民衆や友も歌ったあの歌を歌いながら集う。

The Journey Home 

演奏はポーランドのワルシャワフィルハーモニーです。

エンディングひとつ前にもこの歌がかかります。最初はコントローラーを持ちながらボロボロ泣いたのを思い出しました。

思えばこのゲームに、もう一度飛ぶ勇気をもらったのを思い出しました。私にとってエースコンバット5は、別格中の別格だと思いだしました。

反戦歌なのか?

上のyoutubeの字幕をONにすれば歌詞が出てきます。

ウクライナ侵略があるまで、「反戦歌」と思っていたのですが、この歌詞を読んだり、ゲーム中の扱いをよくよく考えてみるとそういう単純な話ではないような気がしてきました。

気になったので調べるといろいろな意見があって面白いです、例えば「ソドレミ」というメロディーに着目して「信じるな」というメッセージではないかというものもありました。

私の解釈

こう解釈するべきとか、片淵さんがこう考えたから正しいとは思いません。エースコンバット5の見方もThe Journey Home の解釈の多様であるべきです。その上で私の見方を

・オーシア、ユークトバニア両方が歌を知っている

・副大統領が「その歌は!」と狼狽える

という事から、オーシアとユークトバニアの融和の歌ではないかと、思います。

私の意見では更に一歩進んで

ユリシーズ落下による甚大な被害を受けた世界に向けて、アークバードで行われたG7サミットで「平和と融和の光の元に結束し立ち上がる」というメッセージを込めた歌なのではないかと

最近のゼレンスキー大統領の演説を聞いて思ったのですが、巧みな演説は引用を使います。「平和と融和の光の元に」というニカノールの言葉は実はサミット時のハーリングの演説からの引用なのではないでしょうか?

投稿者プロフィール

maido
maido
模型工房M代表。
模型好き。カメラ好き。宝塚歌劇好き。
各模型雑誌で掲載多数。
艦船模型、飛行機模型、AFV模型などプラモデル全般の制作代行も承っております。製作代行のご案内ページは現在製作中です(2024年4月1日)

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