FDA-135M使用のフィルムデジタル化
デジタルを介さず銀塩のみでプリントした画像は素晴らしいのですが、私の場合どうしてもHPで公開したいので、デジタル化を検討しました。
デジタル化のハードル=ネガポジ反転
ネガフィルムはそのまま撮影しても普通に見られる画像にはならず、ネガポジ反転の必要があります。
一般的なデジタル化の方法は2つ
1 お店で現像時にデータ化してもらう
2 フィルムスキャナーを使用して取り込む
現像もお店に出すなら一般的には1がおすすめなのですが、私の場合現像を友人に依頼しているのもあり、1は使えません。そこで2を検討していたのですが、画質の面やスキャン速度を若干不安に思っていた時に見つけた記事がこれ
https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1217317.html
マクロレンズを使ってフィルムを接写する方法です。もちろん、ネガの状態で撮影されますが、RAWで撮影してトーンカーブを反転させれば通常の画像にできます。ただしカラーネガの場合は調整が難しいのですが、モノクロならばモノクロのチャンネルだけなのでそれほど難しくありません。
画質的にはマクロレンズの性能にほとんど依存しますが、一般的なフィルムスキャナーよりは圧倒的な高画質が期待できそうです。
FDA-135M使用時に必要な機材
FDA-135M自体は15000円位で購入できますが、他に機材が必要です。
1 レンズ交換式カメラ
2 マクロレンズ(FDA-135Mなら、50㎜位のマクロレンズ)
3 カメラ用三脚
4 光源(LEDビデオライトなど)
5 光源用三脚
6 RAW現像でトーンカーブ反転作業のできるパソコン
7 マクロレンズによってはフィルター系を合わせるためのリング
8 FDA-135Mの付属ホルダーは5コマなので、日本で標準的な6コマ切をの場合別売りホルダー
私の場合1から6までを既に持っていたので、追加投資なしほとんどで運用できましたが、結構な機材が必要になります。既にレンズ交換式デジタルカメラのシステムをお持ちでマクロレンズや光源もお持ちの方向けの製品です。
FDA-135M
こういうパッケージです。
なんだかちょっと良いウイスキーみたい(笑)
FDA-135Mは基本これだけの構成です。
本体はこういうものです。ネジを緩めて回転方向と前後方向に動きます。
モデラーさんなら見たことがあるかもしれません、アダプター先端はもう一見して3Dプリンター製ですね。
使用レンズは長年使用しているペンタックスの50㎜マクロ( DFA MACRO 50mmF2.8)。カメラはソニーα7r2で、マウントアダプターを介して使用しています。
DFA MACRO 50mmF2.8は「クランプ」のスイッチが装備されており、ピントを固定することが出来ます。
FDA-135Mの対応フィルター系は62㎜で、 DFA MACRO 50mmF2.8は49㎜ですから、49m→62㎜のステップアップリングを装着します。
付属のホルダーにフィルムをセットします。マグネットで固定されるので比較的簡単にセットができます。フィルムを触るときは手袋必須です。また、構造上ゴミが付きやすいので、ブロアーでこまめにフィルムのゴミを吹き飛ばしましょう
そしてビデオライトに向けてからFDA-135Mを調整して画像の大きさを調整し、マニュアルでピントを合わせます。絞りはF8位がおすすめです。リモコンやレリーズ又は2秒セルフタイマーなどを使用して撮影します。最終的に反転させますのでRAWで撮影します。
撮影するとこのような画像になっています。
次回はRAW現像編です。
投稿者プロフィール
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模型工房M代表。
模型好き。カメラ好き。宝塚歌劇好き。
各模型雑誌で掲載多数。
艦船模型、飛行機模型、AFV模型などプラモデル全般の制作代行も承っております。製作代行のご案内ページは現在製作中です(2024年4月1日)
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